微量差圧式粘度計の使い方

微量差圧式粘度計は使い方が簡単

粘度計には様々な種類がありますが、微量差圧式粘度計はその中でも使い方が簡単なので誰もが使いやすいのが特徴です。微量差圧式粘度計を使うにはまず、差圧を測定したい2つの箇所を選択します。その2つの箇所をビニールチューブでつなぎ、装置の本体とも接続することで計測できる状態になります。その状態を維持したまま差圧を読み取るだけで完了です。粘度計によって針の動きを読み取るタイプと、デジタル表示で数字を確認するタイプがあります。いずれの場合でも操作は難しくありません。

デジタル式の微量差圧式粘度計の場合にはパソコンにデータを取り込むことが出来るものが多く、業務の効率を高める上で非常に役立ちます。専用のソフトウェアと連携させることにより、簡単に解析結果を確認することも可能です。そのためには事前に微量差圧式粘度計とパソコンを連動させておく必要があり、ツールなどをダウンロードすることも重要となります。

微量差圧式粘度計を使う際のポイント

微量差圧式粘度計の使い方は簡単ですが、使う上で気を付けておくべくポイントもいくつかあります。その1つ目は水平状態を保つということです。流体はその入れ物や机などの形状により、水平でない状態になることがあります。水平でない状態で計測を行ってしまうと本来とは異なる粘度が計測されてしまうこともあるので、確実に水平になるように設置しましょう。水平器などを使用して微調整を行うことも有効です。2つ目のポイントは試料の温度を一定に保つことです。物体には温度が上がるにつれて膨張するという性質があります。温度が一定に保たれていないと、測定結果に誤差が生まれてしまうなど精度に影響が出てしまいます。

使い方が間違っていると微量差圧式粘度計の故障に繋がります。正確な位置にビニールチューブが接続されているかを確認し、機器ごとに設定された時間を守って計測を行うことが測定結果の精度を維持するために重要となっています。

まとめ

微量差圧式粘度計の使い方は各メーカーの製品ごとに少し異なる部分がありますが、基本的には共通しています。装置本体との接続と数値の読み取りさえ正確に行っていれば、測定上のミスが起こることはほとんどありません。ただし、長期にわたって使用している微量差圧式粘度計の場合には、故障などによって精度に変化が生まれることもあります。定期的なメンテナンスを行い、正確な計測が出来るように整えておくことが重要となります。

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